青いバラ

青いバラの話ではなくて「青いバラ」という題名の本の話。

一カ月くらい前に
ひょんなことからこの本のことについて話題にしているブログを見て
自分が持っている本であることを思い出して読んでみた。

題名「青いバラ」
作者 最相葉月
出版社 小学館
発行日 2001年5月20日

img044-s.jpg

そのブログでは明治時代に入ってきたバラには
日本名を付けて売られていたが
名前を付けたのは女性だということが
この本に書かれているというものであった。

この本は出版されてすぐに私がまだ札幌にいた時に買ったもので
読むこともなくこちらに持ってきてあった。
本棚に入ったままで見た通り背表紙は日に当たって変色している。

この本を買ったときはバラの栽培はしていなかった。
当時バイテクに係る仕事をしていたことから
遺伝子組み換えによって青いバラを作る話が書かれているという記事を見て
興味本位で買ったのであった。

結局読むことはなく本棚に10年間入ったままだったのであるが
買った当時読んだとしても500ページに及ぶ分厚い本を
最後まで読み通すことはなかったと思う。

なぜならばこの本は
遺伝子組み換えによって生まれようとしている青いバラの状況を縦糸に
鈴木省三の人生を語ることを記述しているもので
ミスター・ローズと呼ばれた鈴木省三について興味を持たなければ
この本を読みとおすことはできないだろう。

実際、5章に分けて書かれた内容は
第3章の鈴木がたどった足取りにもっともページが割かれている。
その内容は丁寧に調査された資料に裏打ちされていて
読み応えがある。

この中にバラに日本名を付けた女性のことが出てくる。
このほかにも目から鱗と言おうか興味深い事例が次々と記述されていて
バラ栽培を始めてからようやく周りを見る余裕が出てきた私には
最適な時期に読むことができたと思う。

DSC_0011-s_20111208195630.jpg
ブルー・ヘブン(Blue Heaven)           10/1


この本が出版された10年前には
まだサントリーからは青いバラは発売されていなかった。
この本では鈴木省三が口にした
「あなたは、青いバラができたとして、それが美しいと思いますか」という
文章が繰り返し出てくる。

その後サントリーからは遺伝子組み換えによって作られた
青いバラとしてアプローズが発表された。
私はまだ見たことがないけれど
バラ愛好家にはそれほどの評価はされていないらしい。
サントリーはまだ完全な青いバラ(商品として)はできていないというであろうが
鈴木が言ったことばは心に響く。



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

paper moonさん、おばんです。

「青いバラ」私はこの本のことは知ってはいたのですが、読んではおりませんでした。
ひょんなきっかけでしたが、読むことが出来てよかったです。

バイオテクノロジーの箇所は、自分が興味がないせいか理解が出来なかったですが
日本でのバラの歴史の箇所がとても興味深かったです。
鈴木省三さん、お名前を知っている方、初めて知った方も多く
それぞれの立場や思いでバラにかかわりをもった人々のことをもっと知りたくなりました。

サントリーのアプローズ、100%青色遺伝子であるのに青ではないバラの不思議さ。
バラには、「人の思い通りにはならない。」という意思はないのでしょうけれど
なぜか、バラの意地のようなものが感じてしまうのです。
逆に人の手の交配で作出された、ブルーヘブン、青龍、ブルーバユーには、
わずかにバラ特有の青色色素があるとのこと
「無い」と言われていた青の色素が現れたことにも、不思議を感じています。

日付をさかのぼっての投稿ですが、「青いバラ」についてのことなのでこちらで、、

Re: No title

かな。さんへ

こんばんは。
まだ6時前なのに真っ暗です。



> バイオテクノロジーの箇所は、自分が興味がないせいか理解が出来なかったですが
> 日本でのバラの歴史の箇所がとても興味深かったです。
そうですね。
私も大変興味深かったです。

> 鈴木省三さん、お名前を知っている方、初めて知った方も多く
> それぞれの立場や思いでバラにかかわりをもった人々のことをもっと知りたくなりました。
鈴木さんは個性の強いかただということは何とはなしに知っていたのですが
この本を読んでやっぱりという感を深くしました。
本来ならばこの本に出てくるはずの青木正久さんのことが
全く出てこないのが信じられなかったのです。
青木さんは参議院議員で環境庁長官をされた方だそうですが
バラにも造詣が深く
その著書である「これからのバラ作り」はいまでも通用する名著だと思っています。
そのようなわけで客観的に書かれたものがほしいと思っている次第です。

また良い本がありましたら教えてください。
プロフィール

paper moon

Author:paper moon
FC2ブログへようこそ!

カレンダー+最終更新日
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
リンク