初めての革装本

初めての革製本をUPします。

元の本は「プシュケの震える翅」と題された
蔵書票作家の林由紀子さんの蔵書票作品集です。
市販本を壊して製本するというものではなくて
未綴り本が用意されていたので入手し製本しました。


後でわかったのですが初めての革製本がA4サイズの大型本でおまけに足継ぎのやり方で
さらに長い直線のモザイクをいれるという難度の高いものに挑戦してしまったのでした。

製本教室で指導を受けて作ったのですが
2月には出来上がったと言えるはずだったのに
最終工程で私がドジをしてしまい出来たと言えないままに今日になったのです。

表紙をつけたらプレスをして乾かすのですが
なんとプレスを忘れてしまったのです。
その結果表紙は湾曲してしまいそれまでの苦労が水泡に帰してしまったというわけです。

先生の指導を受けて平らになるように色々処理をして
この4ヶ月でなんとか人に見せても許せるかなと言うところまで平らになってきました。

たまたま私も所属している札幌の製本クラブの展示会への出品の呼びかけがあり
思い切ってこの作品も出品してみようという気になったのでした。

不本意な出来ですがこういうことがなければ永遠に人目に付かず
本棚の中にうずもれてしまったでしょう。





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表紙を広げたところです。
これをみてもなんとなく表紙が平らでないことがわかるでしょう。
背の文字は金箔押しです。




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足継ぎに本にしたのは図録なので見やすいように完全に開く形にしたかったからです。
この製本の形は和本の形ですがヨーロッパの人には新鮮に感じるそうです。




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先生にモザイクはどうしますかと言われた時に
簡単なものにしたいと言って相談しながら決めたものです。

複雑な文様などのデザインはできない相談なので
黒に赤の細い線を入れるということにしました。

モザイクの処理はon-layの手法でやっていますが、
革の裏を直線に処理をするということは熟練した技術が必要で
結果的には仕上げの最終段階は先生におんぶにだっことなってしまったのです。


最初の画像でよくわかるのですが表側のモザイク(赤い革)が直線になっていないのがわかります(トホホ)。




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足継ぎの部分は開きやすいようにRを付けてあります。
花ぎれはモザイクと同じものを使いました。




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見返しはマーブル紙を使うことが多いのですが
今回は元の見返しがデザインされていたものだったのでそのまま使っています。




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今回の製本の最大の特徴は表題の前に私の蔵書票を張り込んだことでしょう。
林さんには私も蔵書票を製作してもらっていたのです。
この製本をするために私の蔵書票を新たにこの本のサイズの用紙に摺って
手彩色で仕上げてもらったものです。





さて、札幌で開かれる製本展は次の通りです。



img016-s.jpg

展示会の案内状です。
開催は8月28日から9月2日まで札幌の道新ギャラリーで開かれます。
出品作品は200点を超えるらしいです。
この展示会は作品を手に取ってみることができるのです。
本好きの人にとっては楽しみな展示会でしょう。


手のねつ本のぬくもりと題して開かれる製本展は今年で7回目になるのです。
当初より出品の誘いを受けていたのですが
真面目に技術向上を目指しているわけではなく
思い付きで製本しているだけだったので
真面目に製作している人たちと一緒に展示されるのは気恥ずかしく思っていました。

思いがけない製作ミスでまったく日の目を見ないままになってしまう作品が
この機会にお披露目をすることができることになってうれしいです。


今回の展示にはこの作品以外に
自分でレイアウトしたバラと蔵書票の上製本と未綴り本のコーネル装の本を出すことにしました。
これらは過去のブログに出しています。
興味のある方は右のカテゴリー欄の製本をクリックしてみてください。


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